正解は…
A「症状がなくても感染していることがあり、心配なときは検査や医療機関への相談が大切である」
- 性感染症(STI)は、主に性的な接触によって感染する病気の総称です。
- 性感染症に感染しても、痛み、かゆみ、おりものの変化などの症状がほとんど現れないことがあります。特にクラミジア感染症などは、感染に気づかないまま相手にうつしてしまう場合があります。
- そのため、症状がなくても、感染の可能性がある行為や心配な出来事があった場合には、保健所や医療機関などに相談し、必要に応じて検査を受けることが大切です。性感染症については、厚生労働省の感染症情報でも案内されています。
他の選択肢が適切ではない理由
B「性感染症にかかるのは、交際相手が多いなど「自己管理のできない人」だけである」
- 性感染症は、性的な接触の経験がある人なら、誰でも感染する可能性があります。交際相手が一人であっても、相手が感染していれば、感染する可能性があります。
- 感染した人を「だらしない」「自己管理ができない」などと責めることは、偏見や差別につながります。また、責められることを恐れて相談や検査を避けると、発見や治療が遅れてしまうこともあります。
- 大切なのは、人を責めることではなく、正しい知識をもち、予防・検査・治療につなげることです。
C「性感染症は、主にせきやくしゃみによって人から人へうつる病気である」
- 性感染症は、インフルエンザのように、主にせきやくしゃみで感染する病気ではありません。主に、性的な行為による粘膜や皮膚の接触、精液、腟分泌液、血液などを通して感染します。
- 感染症の種類によっては、妊娠中や出産時に親から子へ感染したり、血液を通して感染したりすることもあります。感染経路は病気によって異なります。
D「痛み、かゆみ、発熱などがなければ、感染していないと判断してよい」
- 性感染症には、感染していても症状が出ないものや、症状が軽くて気づきにくいものがあります。症状がなくても、感染していないとは判断できません。
- 反対に、痛みやかゆみがあっても、必ずしも性感染症とは限りません。症状だけで自己判断せず、心配な場合は医療機関などに相談することが大切です。
覚えておきたいこと
性感染症は、誰でも感染する可能性があります。そして、感染しても症状が現れないことがあります。
予防や早期発見のために、次のことを覚えておきましょう。
- コンドームを性的な行為の最初から最後まで正しく使う。
- コンドームを使っても、すべての性感染症を100%防げるわけではない。
- 感染が心配なときは、症状がなくても相談や検査を考える。
- 症状があるときは、自己判断で薬を使わず、医療機関を受診する。
- 感染が分かっても、自分や相手を責めず、必要な検査や治療を受ける。
性感染症の多くは、早く見つけて適切な治療を受けることが大切です。ただし、検査を受ける時期によっては感染を正確に確認できない場合もあるため、いつ検査を受けるかについても専門機関に相談しましょう。
みんなで考えてみよう
- もし自分や交際相手が「性感染症かもしれない」と感じたら、安心して話し合ったり相談したりできるでしょうか。
- 感染した人を責める雰囲気があると、どのような問題が起こるでしょうか。
- 相手と検査やコンドームについて話すには、どのような言い方ができるでしょうか。
- 症状がなくても検査を受けることには、どのような意味があるでしょうか。
- 身近に相談しにくいとき、どのような相談先を利用できるでしょうか。
性感染症について話し合うことは、相手を疑うことではありません。自分と相手の健康を大切にするための行動です。