活動報告

放課後デイサービスで「うんちのお話し会」

2024年3月末に放課後デイサービスさにーさいどあっぷにて「うんちのお話し会」をおこないました。

今回が3回目のお話し会です。

1回目のお話し会は「プライベート・ゾーン」,そして2回目のお話し会は「誕生(出産)の話」でした。

1回目,2回目と訪問することで,さにーさいどあっぷに通っている子どもたちのなかには,私たちの顔と名前を憶えてくれている子もいて,とっても嬉しい気持ちになりました。

 

そしてびっくりしたのが子どもたちの成長です。

前回会ったときよりも背が伸びて,ひと目見て大きくなったことがわかりました。お話し会での質問や意見が以前よりも増えて,しっかりと自分の感想として発言してくれました。

「大きくなったねー」と成長を喜びつつ,ほんの少しではありますが,その成長に一緒に関われることがとても嬉しいです。

「うんち」って,子どもたちにとってはとても興味がある言葉で,口に出してはゲラゲラ笑ったり,「きたねー」ってふざけ合うようなものだと思います。

小学校では,男子生徒が学校でうんちをしたら「うんこマン」みたいなあだ名をつけられたりするくらい,うんちは笑いの対象なのです。学校でうんちしたくなっても学校ではできないので,家まで我慢したり,あるいは生徒があまり来ないトイレを見つけてそのトイレを使うなど,小さなころからいろんな工夫をしなくてはいけませんでした。

そのため,「うんちのお話し会」をするとなったらふざけた言葉が出てくる可能性も大いに考えられました。

でも私たちはそういった反応を禁止したり怒ったりするのではなく,このお話し会のあとに,ほんのちょっとでも考え方が変わったり,心に残るものを作ることができればと思っています。

少なくとも,このお話し会のなかで話す「うんち」は,汚くて,臭くて,ふざけたものではなくて,自分のたべもの,健康,こころともつながっている,とても大切なものとしてあつかって話してきました。

大人が,真剣に,でも温かい雰囲気を作って子どもたちに伝えることで,何か伝わってくれたら嬉しいです。

人体エプロンで実際の腸の長さをみんなで確認

 

うんちのお話し会のあとは,保護者の方との「ゆるっと座談会」をしました。

お子さんの生活や性に関する悩み,困りごとについて,受け止め方や対応の仕方について保護者の方もゆるっとメンバーも一緒になって考えていきました。

困りごと

  1. なかなかうんちがでなくて困っている
  2. 下着のはき心地が気になり下着選びが難しい(下着をはきたがらない)
  3. うんちの話と聞いて,その話なら参加したくないということで今回不参加となった
  4. スマホでYouTubeの実況動画みながらテレビゲームをしていることを心配している

今回のゆるっと座談会は,上に書いたようなさまざまな困りごとを挙げていただきました。

1つのアドバイスで解決することは少ないですが,困りごとを相談する場所があり,相談する相手がいるという安心をえてもらい,一緒に解決して子どもたちの成長を支援することをこれからもめざしていきます。