絵本

おすすめポイント4つ おしえて!くもくん プライベートゾーンってなあに?

絵本『おしえて!くもくん プライベートゾーンってなあに?』の4つのオススメポイントを紹介していきます!

とくに,プライベートゾーンについて子どもと学びたいと考えているパパママにとって,とてもおすすめです。(絵本については,「おしえて!くもくんプロジェクト」のなかでも詳しく書かれていますので,こちらも一緒にどうぞ)

『おしえて!くもくん』表紙

 

4つのオススメのうち,最後のポイントはとても重要なことなので,ぜひ性教育の参考にしてください!

本の概要

本の大きさ

このくらいの大きさです(タテ19.5cm × ヨコ26.5cm:全32ページ)。

性教育に関連する内容

からだの発達
体つき,体毛,性差,発達年齢
記載なし
性器 記載なし
月経・生理 記載なし
精通 記載なし
妊娠・出産 記載なし
性交 記載なし
マスターベーション・自慰
セルフプレジャー
記載なし
性暴力 記載なし
プライベートゾーン どこがプライベートゾーンかどのような場所なのかの説明
コミュニケーション 嫌なことを拒否する言い方,大人への相談
人間関係
(家族,友人,恋愛)
記載なし
LGBTQ 記載なし
ジェンダー(規範,役割) 記載なし
インターネット・SNS 記載なし
感染症 記載なし

すごい方たちがつくっています

制作:サトウミユキさん

おしえて!くもくん』はサトウミユキさんが制作しています。

サトウミユキさんTwitter(@satomiyuki_kumo

以前には,娘さんのために自費出版で『くもくんとすごいくも』を出版していらっしゃいます。

『くもくんとすごいくも』表紙

監修:小笠原和美さん

慶應義塾大学を卒業後,警察庁に就職。2020年より慶應義塾大学 総合政策学部の教授をされ,2022年9月より群馬県警本部長を務めていらっしゃいます(※2023年6月現在)

豊富なご経験と確かな知識からこの絵本をさらに魅力的なツールに変えてくれていると感じます(「おしえて!くもくんプロジェクト」のメンバーページからもご確認ください)

専門家の方の想いや知識が絵本に注入されています。皆さんには小笠原先生が監修されていることを知ってもらい,安心感とパワーを受け取ってもらえると思います。

読んだ人の感想

小学校低学年あたりにちょうどよかったです。兄妹で読みましたが,お互い「プレイベートゾーン」という言葉を知ってちょっとだけ行動も変わりました。
性教育を家でしてみたいと思って買った最初の本です。性教育は難しさがあると思ったんですけど,この本はシンプルさがとてもいいです。

 

さて,ここからは私が買って読んで感じたオススメポイントをお伝えします!

ポイント① 子どもが好きになるイラスト

くもくんは,見てもらうとすぐにわかりますが,とってもイラストがかわいいです。いわゆるクセは全然なく,子どもたちが好きになるイラストです。サトウミユキさんのイラストがすてきです。

とくに,プライベートゾーンという,お母さんお父さんとしてはなかなか扱いづらい内容を,親しみやすいイラストで,子どもの興味を引いて読みやすくしてくれています。

ポイント② 読みながら自然に学べる構成

絵本のなかでは,仲良し3人(女子1人,男子2人)が公園で遊んでいる時に,プライベートゾーンに関して子どもたちの不適切な行動・言動が出てきます。

そこにぴょーーんとくもくんが来てくれて,子どもたちに教えてくれます。

絵本の中の子ども達がくもくんから教えてもらいながら,読者の子どもたち,そしてパパママも一緒にプライベートゾーンを学ぶことができます。

性教育では,「大人が子どもに知識を教えないといけない」と思うかもしれませんが,絵本を親子で読み進めることで子どもが自然に知識をつけられます。子どもたちが興味をもってくれて何度も読んでくれたら,それだけ知識や態度が定着していくでしょう。

ポイント③ クイズで楽しく子どもと学べる

絵本を読んだだけでは,プライベートゾーンを覚えるのが苦手な子もいるかもしれません。

ご安心ください。この絵本の中にはクイズがあり,楽しみながら覚えられます!

うちの娘はクイズ番組が大好きなのですが,体のことも,クイズ形式にして覚えようとすると,興味を持ってクイズをやってくれます。

くもくんが教えてくれるプライベートゾーンについてクイズ形式で学ぶことができます。読んだ後の知識を親が確認することができますので,楽しみながらクイズも読んでみてください。

ポイント④ 性暴力への対応方法が学べる

絵本の最後には,とっても重要な内容が書かれています(わたしは,よくぞこの内容を書いてくださった!!と非常に嬉しいです)。

それは,プライベートゾーンを触られて,そのことを隠すように言われた時にどう対応するか,が書いてあるということです。

この内容は,子どもの防犯の意味で非常に大切です。群馬県警本部長の小笠原さんが監修しているからこそ,この内容が書いてあると思いますし,説得力があります。非常に素晴らしい絵本だと思います!!

おわりに

これだけたくさんの良いところがつまっている『おしえて!くもくん プライベートゾーンって なあに』をぜひお手元において,子どもたちと楽しみながら学んでください!

性教育の入口としては学びやすい内容がプライベートゾーンだと思います。

ぜひこれから性教育やってみようかなと考えてらっしゃる親御さんは,手に取っていただき,お子さんと一緒になって学んでみるのはいかがでしょうか。

 

みなさんにとって,素晴らしい学びの場になると思います。