さて,第2回目となるセミナーは,「他者理解にグッと近づく性教育」としました。
意図としては,パートナーの体について知ることで,より相手の立場に立ってものごとを考えることができたり,気持ちを予測することができる。
つまり,他者理解に近づくことができる,ということです。
第2回目の場所も,新宿の貸し会議室です。
女性の体について学ぶ
女性の体については,生理周期,ホルモン,症状や心理的な変化について学びました。
うちのメンバーである女性看護師による講義だったのですが,とってもわかりやすく,自分の体験を交えての内容がより理解しやすかったです。
生理のことは,女性なら誰でもわかっていると思いがちですが,必ずしもそうではなく,講義を通して初めて聞いた!ということもあったようです。
こうして正しく知識を得ることで,自分の気持ちの変化,痛みへの対処などが適切にできるようになりそうです。
生理痛は我慢するものだと母親に教えられている人もいます。決してそうではなく,どんな痛みだからどんな薬を使えばいいのか。というところまで知ることができると,対処に自信がついてとてもいいなと思います。
男性の体について学ぶ
男性パートは私が担当しました。
今回は,男性器と性反応に焦点を当てて,解説していきました。
実は男にとっても,男性器がどうやって勃起しているのかということは知らない人の方が多いと思います。私なんて,骨はないよね,くらいしか知らなくて,こうしてみなさんに説明する立場になって知識が深まってきたところです。
別に,どういうプロセスで勃起するのかなんて,日常生活を送る上で困ることはありません。知らなくても勃起しますし,知らなくてもマスターベーションだって,セックスだってできます。
ただ,知っておくといいこともあります。
なんで緊張していると立たないんだろう。。。
バイアグラってなんで勃起させるんだ?よくわからない薬は使えない。。。
こんなこともわかるようになります。
そしてもう一つ。性反応についてです。これはつまり,どうやって興奮し,快感を得るのか,です。
とはいえ,男の感じ方は,およそ感じ方の型が決まっていて【興奮】→【平坦(プラトー)】→【オーガズム】→【無反応】→【消退】という似た興奮の形となります(その一方女性の性反応は多様であると言われています)
男女のつながりを考える
講義の一部をお伝えしました。
たったこれだけのことでも,男女の差は大きいです。体の変化,性反応,これらから来る心の違い。
こうして多くのことが違う男女がどのようにセックスをするのか。どのようにお互いが心地よい,気持ち良いと感じながらセックスをするのでしょうか。
最後に男女の不倫経験の差をデータをもとに考えたり,セックスする目的の男女差について考えたりと,男女の接点で生じる考え方や行動の違いについて深めてみました。
セックスをするうえで大切なことは,男女の違いを分かった上で,あるいは,男女のどこが違うのかを丁寧に愛情もって確認した上で,セックスするかどうかを確認することです。これは男女というだけでなく,パートナーとの間ということでも同じことが言えます。
おわりに
今回は男性も多く参加してくださいました。男性と女性が近い割合で参加してくれることで,意見交換がより楽しくなります。そして活発な意見交換があると,私の講義なんかよりもよっぽど生の声を聞くことができ,問題があればみんなで解決することもできます。
このような学びをたくさんえることができるセミナーです。
ぜみ次回の内容がきまりしだい,ご参加をご検討ください。
ご覧いただきありがとうございました。
ゆるっと性教育